菅首相が公約した「携帯電話料金の値下げ」に端を発した大手キャリアの新料金プランが出揃いました。
2020年12月にNTTドコモが発表した新料金プラン「ahamo」を皮切りに、ソフトバンクの「LINEMO」、au(KDDI)の「povo」の新料金が出揃いました。
また従来ブランドの「楽天モバイル」や「ワイモバイル」も新料金プランを発表しました。
ユーザーとしては、選択肢が増えたのはありがたいですが、条件が複雑で、自分にとってどのプランが最もお得なのかがわかりずらくねりました。
そこでここでは2021年春版として、大手キャリアを含めた各社の新料金プランを比較しましたので、自分の条件に合わせて最もお得なプランを見つけてくださいね。
NTTドコモ、ソフトバンク、auの新料金プラン比較
各社の料金プランにはそれぞれ各種割引が準備されていますので、実際には割引後の料金を支払うことになりますが、割引まで考慮して各社の料金を比較するととても複雑になってしまいますので、まずは割引を適用しない場合の料金で比較します。
NTTドコモの新料金プラン
データ通信量 | ギガライト | ギガホプレミア | 5Gギガライト | 5Gギガホプレミア |
---|---|---|---|---|
1GBまで | 3,465円 | 5,555円 | 3,465円 | 5,665円 |
2GBまで | 4,565円 | 5,555円 | 4,565円 | 5,665円 |
3GBまで | 4,565円 | 5,555円 | 4,565円 | 5,665円 |
4GBまで | 5,665円 | 7,205円 | 5,665円 | 7,315円 |
5GBまで | 5,665円 | 7,205円 | 5,665円 | 7,315円 |
6GBまで | 6,765円 | 7,205円 | 6,765円 | 7,315円 |
7GBまで | 6,765円 | 7,205円 | 6,765円 | 7,315円 |
60GBまで | 6,765円 128kbpsに制限 | 7,205円 テザリングOK | 6,765円 128kbpsに制限 | 7,315円 |
60GB超 | 6,765円 128kbpsに制限 | 7,205円 1Mbpsに制限 | 6,765円 128kbpsに制限 | 7,315円 テザリングOK |
音声通話 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
NTTドコモの場合、データ通信量が7Gまではギガライトの方が安くなっています。
実際のデータ通信量は、約75%の人は8GB以下しか使用していないというデータ(総務省資料)もありますので、自分のデータ通信量によってプランを選択しましょう。
ソフトバンクの新料金プラン
データ通信量 | ミニフィットプラン+ | メリハリ無制限 |
---|---|---|
1GBまで | 3,278円 | 5,588円 |
2GBまで | 4,378円 | 5,588円 |
3GBまで | 5,478円 | 5,588円 |
3GB超 | 5,478円 128kbpsに制限 | 7,238円 テザリングは30GBまで |
音声通話 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
ソフトバンクの場合、毎月のデータ通信量が3GBまでの人にはミニフィットプランがおすすめですが、3GB以上使う場合にはメリハリ無制限がおすすめです。
auの新料金プラン
データ通信量 | ピタットプラン 5G ピタットプラン 4G LTE | 5Gプラン 4G LTEプラン |
---|---|---|
1GBまで | 3,465円 | 5,588円 |
2GBまで | 5,115円 | 5,588円 |
3GBまで | 5,115円 | 5,588円 |
4GBまで | 5,115円 | 7,238円 |
5GBまで | 6,765円 | 7,238円 |
6GBまで | 6,765円 | 7,238円 |
7GBまで | 6,765円 | 7,238円 |
7GB超 | 6,765円 128kbpsに制限 | 7,238円 テザリングは30GBまで |
音声通話 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
auの場合はNTTドコムと同様に、毎月のデータ通信量が7GBまで人にはピタッとプランがおすすめです。
NTTドコモ、ソフトバンク、auの無制限プラン比較
今度は各社の大容量プランを横並びで比較してみます。
項目 | NTTドコモ | ソフトバンク | au |
---|---|---|---|
3GBまで | 5,665円 | 5,588円 | 5,588円 |
無制限 | 7,315円 | 7,238円 | 7,238円 |
テザリング | 無制限 | 30GBまで | 30GBまで |
音声通話 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
ほほ各社横並びの料金ですが、テザリングを無制限で使いたいならNTTドコモしかありません。
テザリングが30GBまででいいなら、ソフトバンク又はauがおすすめです。
NTTドコモ、ソフトバンク、auの小容量プラン比較
今度は各社の小容量プランを横並びで比較してみます。
項目 | NTTドコモ | ソフトバンク | au |
---|---|---|---|
1GB | 3,465円 | 3,278円 | 3,465円 |
2GB | 4,565円 | 4,378円 | 5,115円 |
3GB | 4,565円 | 5,478円 | 5,115円 |
4GB | 5,665円 | 速度制限 | 5,115円 |
5GB | 5,665円 | 速度制限 | 6,765円 |
6GB | 6,765円 | 速度制限 | 6,765円 |
7GB | 6,765円 | 速度制限 | 6,765円 |
制限速度 | 128kbps | 128kbps | 128kbps |
音声通話 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
ソフトバンクの小容量プランは3GBまでした対応していません。これは小容量しか使わない人は、ソフトバンクグループのワイモバイル又はLINEMOを使わせるための戦略だと読み取れます。
NTTドコモとauは似たような料金ですので、他の割引と合わせて考えるべきですね。
楽天モバイル、UQモバイル、ワイモバイルの料金比較
続いて三大キャリアのサブブランドと楽天モバイルの料金比較です。
楽天、UQ、ワイモバイルのデータ通信料金
データ量 | 楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル |
---|---|---|---|
1GB | 0円(1回線目のみ) 1,078円(2回線目以降) | 1,628円 | 2,178円 |
3GB | 1,078円 | 1,628円 | 2,178円 |
5GB | 2,178円 (楽天外は1Mbps制限) | 2,728円 | 3,278円 |
15GB | 2,178円 (楽天外は1Mbps制限) | 2,728円 | 3,278円 |
20GB | 2,178円 (楽天外は1Mbps制限) | 3,828円 | 4,158円 |
25GB | 3,278円 (楽天外は1Mbps制限) | 3,828円 | 4,158円 |
25GB 以上 | 3,278円 (楽天外は1Mbps制限) | 1Mbps制限 | 1Mbps制限 |
UQモバイルの場合は、余ったデータ容量は翌月にくりこしできます。
楽天、UQ、ワイモバイルの通話料金
項目 | 楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル |
---|---|---|---|
基本通話 | 22円/30秒 Rakuten Linkで無料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
60分/月定額 | - | 550円 | - |
10分/回定額 | - | 770円 | 770円 |
かけ放題 | - | 1,870円 | 1,870円 770円(60歳以上) |
楽天モバイルは、Rakuten Linkを使用することが前提なので、定額プランのオプションは提供されていません。Rakuten Linkを使えば通話が無料になるのは魅力的ですが、通話品質がきになるところです。Rakuten Linkの通話品質については、「問題ない」という口コミがある一方、「通話がとぎれとぎれになる」という口コミもあります。通話品質は電波状態によって変わる可能性があるので、事前に実際に通話する事が多い場所(自宅とか会社、学校など)で確認したほうがいいですね。
ワイモバイルの場合、60歳以上であればかけ放題が770円になるので、たくさん電話をする60歳以上の人、通話品質も確保したい60歳以上の人にはこのワイモバイルがお得です。
ahamo、povo、LINMOの料金比較
最後に格安ブランドの料金を比較してみます。
項目 | ahamo | POVO | LINEMO |
---|---|---|---|
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
データ容量 | 20GB | 20GB | 20GB LINEはデータ消費無し |
データオプション | 550円/1GB | 200円/24時間 550円/1GB | 550円/1GB |
速度制限 | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
無料通話 | 5分 | 無し | LINEアプリ |
通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
通話オプション | かけ放題(1,100円) | 5分以内(550円) かけ放題(1,650円) | 加入後1年間 5分以内(0円) かけ放題(1,100円) 加入後1年以降 5分以内(550円) かけ放題(1,650円) |
テザリング | 無料 | 無料 | 無料 |
スマホ料金プランのまとめ -結局どこがお得なの?ー
ここでは各社の割引は無しとしての料金比較を行いましたが、実際には学割、家族割、光回線割などの割引を付けた料金で比較すべきですが、割引の条件は様々ですので割引を含めて比較すると何を比較しているのかわからなくなってしまいます。
自分の条件が決まれば、その条件に絞って各社の料金を比較すればいいのですが、割引額は各社ともほぼ横並びなので、割引を考えなくても自分に最適なスマホの料金プランを決める事はできます。
割引で一番大きいのは自宅でのインターネット回線とのセット割なので、自宅のインターネット回線によってNTTグループなのか、au(KDDI)グループなのか、ソフトバンクグループなのか、それとも楽天なのかが決まります。
次にそのグループ内でのどのブランドにするかですが、それは自分のデータ使用量によって、大容量であれば3大キャリアのプラン、中容量であれば2021年3月から新設の格安ブランドのプラン、小容量であればサブブランドのプラン又は楽天モバイルといったところが選択肢です。(個人的な見解ですが)
スマホを選ぶ時の参考にしていただけたらうれしいです。